ひとまずの最終決戦
(以下、蒼天のイシュガルドのネタバレ含む)
教皇の言い分も言葉だけなら一理あるけれど、あらゆることを尽くされた後のこれでは既に詭弁にしかならない。守るべきものを殺めるような正義と神話に価値はない。
正義は、弱きものや友を守るためにあるべきで、強者の権力であってはならないし、神話とは人々の拠り所になるべきで、迫害の理由にするべきではない。
それを示し、正しくあろうともがいてなお方法を見いだせず辿り着いたきっかけであれば、よかったけれどそうではない。
どれほど言葉を尽くしたとて、私は一切許さない。
そんな心持ちで臨んだ最終決戦だった。
私にとっては何よりも仇討ちのためにここまできた、という風だったけれど。本当は託された願いや思いの為に戦うべきだと分かっていたが、この戦いだけはそれを許してほしいと思いながら、復讐を望む人ではないなと思い出していた。
結局蛮神として倒すことはできたが、最後は自らのエーテルまで食い尽くして消えるさまを見ただけだった。たぶん、そういう消滅だと思ってる。
どんどん化け物じみてきて、人から遠ざかっている。蛮神が、願いと信仰の化身なのだとしたら、それを狩る自分たちは、願いを文字通り砕いて進んでいるのだろう。
そんなことより、エスティニアンのことだ。
持っていい竜の目玉はひとつまでって言ったのに。
あと早くその鎧着替えろって言ったのに。
みんな喜んでいて、いないことに気づかない。それがすごくむしゃくしゃした。
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